Topic N2
Japanese Learning
10. Technology - Smart Cities
Reading lesson 10
📄Passage
近年、情報通信技術の飛躍的な進化に伴って、「スマートシティ」という未来型都市の構想が現実のものとなりつつある。都市全体に網羅されたセンサーからデータを収集し、AIが交通や電力などを効率的に制御することで、我々の生活は極限まで最適化される。これはまさに、人類にとっても大きな社会変革にほかならない。
しかし、その恩恵を手放しで喜んでいいものだろうか。利便性が追求される反面、個人の移動履歴や購買情報が常に監視されるという匿名性の剝奪が懸念されている。また、悪意あるサイバー攻撃によって個人情報が一斉に流出し、都市機能が完全に麻痺しかねないというシステムの脆弱性も見過ごせない。
技術が発展したからといって、すべてをシステムに委ねるべきではないだろう。データの活用とプライバシーの保護という、相反する二つの要素の均衡をどのように保つか。便利さを求めた結果、人間の自由までもが奪われかねない深刻な弊害を巡って、私たちはどこかで妥協点を見出さざるを得ないのが現状である。
❓Questions
筆者が述べる「スマートシティ」の最大の特徴は何か。
「その恩恵を手放しで喜んでいいものだろうか」とあるが、筆者がそのように考える理由として最も適切なものはどれか。
サイバー攻撃による「システムの脆弱性」の影響として、文章で言及されているものはどれか。
最後の段落で筆者が、現代人が見出すべきだとしている「妥協点」とは、何と何のバランスのことか。
📚Key Vocabulary
飛躍的
ひやくてき
rapidly/dramatically
網羅
もうら
encompassing/covering
制御
せいぎょ
control/governance
変革
へんかく
reform/transformation
最適化
さいてきか
optimization
恩恵
おんけい
benefit/blessing
匿名性
とくめいせい
anonymity
剝奪
はくだつ
deprivation
流出
りゅうしゅつ
leakage (of information)
麻痺
まひ
paralysis
脆弱性
ぜいじゃくせい
vulnerability
委ねる
ゆだねる
to entrust
相反する
あいはんする
conflicting/contradictory
均衡
きんこう
equilibrium/balance
弊害
へいがい
harmful effect