Topic N2
Japanese Learning
6. Psychology - The Power of Concentration
Reading lesson 6
📄Passage
現代社会において、我々の集中力は絶えず奪われつつある。スマートフォンからの無数の通知や、SNSに流れる膨大な情報によって、一つの作業に没頭することは極めて困難になっている。恐ろしいことに、人間の脳は一度気を散らされると、深い集中状態に戻るまでに数十分もの時間を要するという。
仕事を早く終わらせようと、いくつもの作業を同時に進める「マルチタスク」を試みる人も少なくない。しかし、これはある種の幻想にほかならない。マルチタスクは作業効率を低下させるのみならず、脳に多大な疲労を蓄積させ、深刻なミスを招きかねない。つまり、生産性を破壊する行為だと言わざるを得ないのだ。
真に創造的で価値ある成果を生み出すためには、外部からの刺激を遮断し、「ディープ・ワーク」と呼ばれる没入状態を意図的に作り出す必要がある。ただ目の前の情報に反応するのではなく、あえてデジタルの波から距離を置き、自らの思考と向き合う時間こそが、現代という時代において最も重要なのである。
❓Questions
なぜ現代において一つのことに没頭するのが困難だと筆者は述べているか。
マルチタスクについて、筆者はどのような評価をしているか。
文章中の「これがある種の幻想にほかならない」とはどういう意味か。
筆者が一番伝えたいことは次のうちどれか。
📚Key Vocabulary
絶えず
たえず
constantly/endlessly
無数
むすう
countless/infinite
膨大
ぼうだい
massive/enormous
没頭
ぼっとう
immersion/getting absorbed in
気を散らす
きをちらす
to be distracted
幻想
げんそう
illusion/fantasy
疲労
ひろう
fatigue/exhaustion
蓄積
ちくせき
accumulation
招く
まねく
to invite/to cause (bad results)
遮断
しゃだん
blocking/cutting off
没入
ぼつにゅう
absorption/immersion
意図的
いとてき
intentional/deliberate