Topic N2
Japanese Learning
7. Environment - Plastic Waste and the Ocean
Reading lesson 7
📄Passage
我々の日常に欠かせないプラスチック製品だが、その利便性の代償はあまりにも大きい。生活様式の変化に伴って、大量生産・大量消費されるようになった結果、毎年およそ800万トンものプラスチックごみが海へ流出しているという。恐ろしいのは、これが自然界では分解されず、太陽光や波の力で5ミリ以下の「マイクロプラスチック」へと細かく砕かれていく点にほかならない。
これらの微小な粒子は、海洋生物の命を奪うばかりか、最終的には食物連鎖を経て我々人間の体内へ入り込む。それは、予測不可能な健康被害を招きかねない、まさに目に見えない脅威である。便利さの追求は、人間の賢さの証だと信じられてきたが、環境破壊という視点から見れば、それは愚かな行為の連鎖だったと言わざるを得ない。
単に「リサイクルに努める」といった表面上の対策に頼っていては、この危機を回避することは不可能だ。プラスチックに依存した社会システムそのものから脱却し、不要な消費を断ち切る覚悟が世界中の一人一人に問われているのである。
❓Questions
「それは愚かな行為の連鎖だったと言わざるを得ない」とあるが、どういう意味か。
どのような対策が求められていると筆者は主張しているか。
文章の内容と合っているものは次のうちどれか。
筆者が現状のプラスチック問題で最も恐ろしいと指摘しているのは何か。
📚Key Vocabulary
代償
だいしょう
price/compensation
流出
りゅうしゅつ
leak/outflow
砕ける
くだける
to break/be crushed
微小
びしょう
microscopic/minute
脅威
きょうい
threat
追求
ついきゅう
pursuit
証
あかし
proof/evidence
表面上
ひょうめんじょう
superficially/on the surface
依存
いぞん
dependence
脱却
だっきゃく
breaking away/freeing oneself
覚悟
かくご
resolution/readiness
連鎖
れんさ
chain/link