Topic N2
Japanese Learning
20. Communication - The Importance of Non-verbal Communication
Reading lesson 20
📄Passage
人と人との対話において、言葉そのものが全体の意思疎通に果たす役割は、実はごく一部にすぎない。心理学の研究が示す通り、我々は相手の発する音声のみならず、顔の表情や目線、そして微細な仕草といった「非言語的なサイン」をもとに、真の感情を無意識的に推測しているのである。
例えば、口頭でどれほど「賛成です」と語ったところで、その声のトーンが低く、視線が泳いでいれば、聞き手は言葉よりもその態度のほうを信じずにはいられない。このように、言語と非言語の情報に矛盾が生じた際、人は本能的に、容易に偽装できない非言語情報のほうを真実として受け取ってしまうのだ。
複雑な利害関係が絡むビジネスの交渉や深い人間関係においては、言葉として出されない相手の意図を正確に察知する能力が不可欠となる。もし目の前の文字面だけに捉われてしまえば、致命的な誤解を招きかねない。つまり、優れた対人関係を築くための鍵は、沈黙の中に隠されたメッセージを読み解く「共感感情」の豊かさにほかならないのである。
❓Questions
筆者によると、対人関係において人間が相手の「真の感情」を推測するための主な手がかりは何か。
言葉と態度に「矛盾が生じた」場合、人間は本能的にどう解釈すると述べられているか。
本文中の「致命的な誤解を招きかねない」状況とは、どのような行動をとった時に起りうるか。
筆者が一番伝えたいことはどれか。
📚Key Vocabulary
意思疎通
いしそつう
mutual understanding / communication
推測する
すいそくする
to infer / to presume
微細
びさい
subtle / minute
泳ぐ
およぐ
(eyes) wandering / swimming
口頭
こうとう
verbal / oral
矛盾
むじゅん
contradiction
本能的
ほんのうてき
instinctive
偽装する
ぎそうする
to disguise / to fake
致命的
ちめいてき
fatal / lethal
文字面
もじづら
literal words / surface meaning
察知する
さっちする
to notice / to perceive
利害関係
りがいかんけい
interested parties / stakes
沈黙
ちんもく
silence
不可欠
ふかけつ
indispensable / essential
捉われる
とらわれる
to be bound by / stuck